1. 医療施設ホームページの課題
インターネットの急速な普及により現在規模の大小に関わらずほとんどの医療施設でHPを公開している。しかし、公開する目的が明確でないため、掲載内容がわかりにくい、セキュリティ対策が疎か、障害者対策がなされていない、テーブルベースや文字コードの選択ミスなど技術的な検討がなされていないなど様々な問題を抱えている。しかもその問題点を公開主である医療施設担当者は気づいていないことが多いため、多くの費用を費やして作成したHPがなんら医療施設のメリットになっていない場合が見受けられる。
これは医療施設担当者の知識不足によるとことが大きいと考えられ、医療施設にもホームページの専門知識や技術を有したスタッフが求められている。
2. 医療施設における医療情報技師の課題
一方、医療施設に所属する医療情報技師は、情報部門に配属されていない場合も多く、習得した専門知識を生かすことが必ずしも実現しているとは言えない。また医療情報システムの導入・更新が常に行われており(部門単位であっても)医療情報技師が関与しているとは必ずしも言えず、医療情報技師の活動分野の開拓が求められている。
医療情報技師が医療施設ホームページに求められる知識・技術を習得し、各々の施設ホームページ改定プロジェクトへ参画することができれば、自身のモチベーションを維持増進できるとともに、施設における医療情報技師の認知度や地位を向上できると考えられる。