RPA(Robotic Process Automation)とは、人手の業務をロボットにより自動化する取り組みを表す言葉です。通常業務の中にあるルーチンワーク(定型業務)のミスをなくす目的で、現在、多くの業界で利用され始めています。
そして、わが国では、様々な業界での「働き方改革」が進められています。
もちろん、医療業界も例外ではありません。特に医師や看護師の過重労働については、厚生労働省により、診療報酬の改定や時間外労働の規制、あるいは医療専門職の業務範囲の拡大など対応が進められているところです。しかし、根本的な人員不足や、「人力」に依存する業界の体質は根強く残っており、医療現場での「働き方改革」は進んでいないのが現状です。
そこで当会では、医療現場での「働き方改革」を推進する1つのツールとして、大きな可能性を秘めたRPA(Robotic Process Automation)に焦点を当てることにしました。
今回の勉強会では、わが国で既に主力となっている2つのRPAツール(製品)について、それぞれの導入と運用に直接携わっておられるお2人の講師にご登壇いただき、RPAの現状や利用事例についてお話しいただきます。
また、松下記念病院様から、実際に医療現場でのRPAの活用事例をご報告いただきます。
そして、RPAと恐らく最も親和性が高いと考えられる医療機関の事務、特に診療報酬に係る業務と、その業務を担う医事会計システムについて、医療情報技師として知っておくべき知識をお話しいただきます。
RPAとは一体何か、医療情報との関連性はあるのか、実際の医療現場のどのような場面で利用できるのか...などについて、この機会に一緒に学びましょう。
【プログラム】
第1部 医療情報技師ができる「働き方改革」への提案
~RPA(Robotic Process Automation)の利活用は実現可能か?~
1.RPAツールの紹介(利用事例など)
1)「NEC Software Robot Solution」
工藤 裕史 氏
(NEC 関西支社 事業推進部 プラットフォームソリューション推進グループ)
2)
「WinActor®」 立原 誠 氏
(ヒューマンリソシア株式会社 RPA事業本部 西日本RPA営業部)
2.医療機関におけるRPA活用事例
西 貴士 (当会世話人)
(松下記念病院 医事課)
第2部 医療情報技師が知っておくべき診療報酬
~2020年度診療報酬改定をふまえて~
魚澤 正克 (当会世話人)
(JCHO大阪病院 医事課)