第32回勉強会概要【10周年記念大会】
テーマ 関西医療情報技師会10周年記念大会
 ヘルスケアICT イノベーションにむけて 〜理論と実践〜
開催日時 2019年2月23日(土) 13:00~18:00 (受付開始12:30)
会場 キャンパスプラザ京都 第2講義室
医療情報技師
更新ポイント
3ポイント 
MISCA補認定
更新ポイント 
2ポイント
参加費 会員 :1,000円
 
非会員:1,500円
 学生 :無料
 ※会員は「関西医療情報技師会」の会員です。
 ※医療情報技師資格の有無を問わず募集しています。
  無しの方は非会員で登録してください。
定員 150名
懇親会完全個室 京町しずく京都駅前店 懇親会費:4,000円
 
※懇親会参加希望の方は、Peatixでの申込時にチェックを付けてください。
※懇親会費は参加される方から当日徴収いたします。
※懇親会の参加申込は2月21日(木)までにお願いいたします。
後援
(予定)
 日本医療情報学会関西支部
 関西医療情報処理懇談会(KMI)
 兵庫医療情報研究会
参加申し込みPeatixによる申し込み

懇親会参加申込みは21日(木)まで

キャンセルについて
Peatixのヘルプに『チケットのキャンセルをすることはできませんが、
イベント主催者側が承諾した場合に限り可能です。』とあります。
キャンセルは可能ですが事務局での作業となります。kansai_office@jhit.jpまでお知らせ下さい。
コンビニ払いで支払い済みの場合に限りキャンセル料500円がかかります。
内容
 ヘルスケアICTイノベーションにむけて 〜理論と実践〜 
<関西医療情報技師会10周年記念大会 一般公開セミナー>

皆様にとっての「イノベーション」とは? 特別な世界からやってくるもの? スーパーマンがやるもの? いえ、イノベーションはもっと身近なものです。イノベーションの権威である関西学院大学の玉田教授をはじめ、ヘルスケア領域でイノベーションにむけて実践されている起業家にご登壇いただき、イノベーションの理論と実践を学びましょう!

<基調講演> イノベーション理論

玉田 俊平太 教授 関西学院大学ビジネススクール 経営戦略研究科 
「破壊的イノベーションの脅威」
 
多くの組織が目指す“イノベーション”ですが、その意味を尋ねると、十人十色の答えが返ってきて驚かされます。組織が目標として掲げている言葉の意味が、メンバーの間で統一的に理解されずにぶれているようでは、およそイノベーションの成功などおぼつかないでしょう。
 本講演では、多くのビジネスパーソンが聞いたことはあるが完全には理解できていない「イノベーション」について、①イノベーションとは何か、②イノベーションは組織や国家に何をもたらすか、そして、とくに誤解されやすい③ディスラプティブ(破壊的)・イノベーションとは何か、について順を追ってわかりやすく解説します。

<主催者講演> イノベーティブ思考

ヘルスケアICTイノベーションにむけた思考法
「エフェクチュエーション&システム×デザイン思考」
 藤本 智裕 関西医療情報技師会世話人/日本地域統合人材育成機構 システムデザイン講師(プロボノ)
未来を予測できる範囲において計画しコントロールしようとする計画思考(causation)と、複雑な未来はそもそも予測不能であるから、自らが未来をコントロールできる範囲において実行し変えていこうとする実行思考(effectuation)の2種類の思考がある。10→100のフェーズには前者、0→1のフェーズには後者が有効。複雑かつ不確実なヘルスケアの未来にむけては、0から1を創み出す力「イノベーティブ思考」が今求められている。イノベーションの理論と実践を繋ぐ思考法について考える。


<スペシャルプレゼンテーション> ヘルスケアICTにおけるイノベーション実践

金 栄愛 氏 株式会社Hugkm 代表取締役社長/ 理学療法士
「枠から飛び出してみたら見えてきたこと」
 
臨床現場にて20年間多様な高齢者と向き合ってきた理学療法士が、ヘルスケア× ICT 分野にて人々が幸せになれる『おでかけ』を提供し、健康長寿と地域社会の活性化に貢献するというビジョンを掲げた事業活動においての、オープンイノベーションの必要性とその難しい点を受け入れつつ、諦めずに人を巻き込む実践について、赤裸々に語る。

川島 史子 氏 株式会社PLUS F代表 / 株式会社クラウドクリニック代表
「ICTで在宅医療と医療職女性の社会課題を同時に解決“クラウドクリニック”」
自宅で最期を迎えたいと希望する人が増え、在宅医療の需要が拡大。在宅医療を行う医師の負担と、医療職女性のキャリア形成の課題を同時に解決する“クラウドクリニック”の仕組みを考案。誰もが安心してより良い医療が受けられる世界を目指し、在宅医療の煩雑な事務作業をICT・クラウド技術を活用し遠隔オペレーションセンターで受託。

藤本 真衣 氏 Gracone CEO MediBloc Advisor
「ヘルスケア分野におけるブロックチェーンの活用について」
今後、ヘルスケア分野においてもブロックチェーン技術の活用が欠かせなくなる。医療サービスは大きく変化しており、治療から予防へ、またパーソナライズ化も進んでいる。データの管理方法も多様になり、個人のデータをセキュアに扱うことが重要となる。健康データの交換や相互活用が活発になる際のブロックチェーン技術の活用例を、具体的な事例(株式会社Medibloc)を含めてお話いたします。



講演者プロフィール
玉田 俊平太 関西学院大学ビジネススクール 経営戦略研究科 教授 / 博士(学術)(東京大学)
東京大学卒業後、通商産業省(現:経済産業省)入省、ハーバード大学大学院修士課程にてマイケル・ポーター教授のゼミに所属、競争力と戦略との関係について研究するとともに、クレイトン・クリステンセン教授から破壊的イノベーションのマネジメントについて指導を受ける。筑波大学専任講師、経済産業研究所フェローを経て現職。その間、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、東京大学先端経済工学研究センター客員研究員、文部科学省科学技術政策研究所客員研究官を兼ねる。
研究・イノベーション学会評議員。日本経済学会、日本知財学会会員。元日経ITイノベーターズ会議アドバイザリーボードメンバー。平成23年度TEPIA知的財産学術奨励賞「TEPIA会長大賞」受賞。
著書に『日本のイノベーションのジレンマ 破壊的イノベーターになるための7つのステップ』(翔泳社、2015年)、『イノベーション論入門』(中央経済社、2015年)、『イノベーション政策の科学:SBIR政策の評価と未来産業の創造』(東京大学出版会 、2015年)、監修書に『破壊的イノベーション』(中央経済社、2013年)、『マンガと図解でわかる クリステンセン教授に学ぶ「イノベーション」の授業』(翔泳社、2014年)、監訳に『イノベーションのジレンマ』(翔泳社、2000年)、『イノベーションへの解』(翔泳社、2003年)など多数。

藤本 智裕 関西医療情報技師会世話人/日本地域統合人材育成機構 システムデザイン講師(プロボノ)
1997年大学院知能情報工学研究科を修了し、重工業メーカでの制御系SE、公共IT系SE・PMを経て、2003年より池田市役所に入庁。市立池田病院にて情報システム、地域医療連携、診療情報、経理、経営企画等を担当し、2016年より地方創生や産業・観光振興、創業支援を、2018年から現、市長公室 広聴文書課で統計、情報保護・監査、相談等を担当。プライベート(ボランディア)活動では、一般社団法人日本地域統合人材育成機構や関学ビジネススクール研究会等で、システム×デザイン思考ワークショップを展開。日本医療情報学会認定 上級医療情報技師(関西医療情報技師会世話人)、医療情報システム監査人MISCA、富士通電子カルテフォーラム「利用の達人」事務局など。著書として、医療プロジェクトマネジメント(篠原出版社)、電子カルテ導入ハンドブック(MEDIS-DC)、医療情報の安全管理のための監査実践ガイド(iMISCA)等。

川島 史子  株式会社クラウドクリニック 代表取締役社長
日本福祉大学社会福祉学部Ⅱ部卒業後、病院相談員として勤務。
2006年日本医療コンシェルジュ研究所で、医療コンシェルジュ資格認定制度・医師事務作業補助者研修の立ち上げを行う。
ダスキンヘルスケアに入社、名古屋大学医学部附属病院共同研究員とし医療コンシェルジュサービス開発。
2014年医療コンシェルジュサービス提供会社、株式会社PLUS F創立。
2015年クラウド技術を活用したアウトソースサービス提供会社、株式会社クラウドクリニック創立。
第2回女性起業チャレンジ制度グランプリ受賞。
2016年一般社団法人メディカルITセキュリティフォーラムのワーキンググループメンバーとして、『「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」対応のための手引き』作成。
2017年一般社団法人日本IHE協会の医療分科会ワーキンググループメンバーとして「地域医療連携組織のためのポリシー作成ガイド」作成。
日本政策投資銀行主催第6回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション女性起業大賞受賞。

金 栄愛  株式会社Hugkm  代表取締役社長 / 理学療法士
神戸大学医療技術短期大学部 卒業
理学療法士として、臨床現場にて20年活動 (現在も継続中)
2016年  高齢者の健康維持と地域活性化実現を目指し、株式会社 Hugkm 設立
SAPPOROベンチャーグランプリ2017 アイデア部門賞 受賞

藤本 真衣 Gracone CEO MediBloc Advisor
2014年 株式会社グラコネ創業。広告代理業、広告の企画及び制作業、PR業、セールスプロモーション業、各種映像・動画(TV・ドラマ・映画・CM等)の企画及び制作、タレントの育成及びマネージメント業、各種イベントの企画及び運営、通信販売業。現在は、“ミスビットコイン”の通称で親しまれ、ビットコインやブロックチェーンの普及活動に精力的に取組む。
2014年 KIZUNA(ビットコイン寄付プラットフォーム)創設.
2017年 GMOインターネット株式会社 顧問。株式会社BRD 顧問。 株式会社MediBloc 顧問。
2018年 株式会社withB 顧問。 株式会社LayerX 顧問。 株式会社ビットポイントジャパン顧問。
現在、世界中のブロックチェーン業界で活躍中。

担当世話人
  • 藤本 智裕(池田市)
  • 櫃石 秀信(神鋼記念病院)
  • 星 雅丈(福知山公立大学)
  • 橋本 智広(大津赤十字病院)
  • 森 夏樹(橋本市)